HOME | 創立70周年のご挨拶
昭和22年7月、山陽畳工業はまだ焼け跡のガレキが残る織町に誕生しました。
外地から引揚げてきたばかりの、祖父 谷口盛行30歳の決断でした。誰もがまず衣食往の再建を願う中で、家族を守りだんらんの場をつくる目標がありました。日本人の暮らしに、畳の伝統を取り戻そうという熱い想いで頑張ったと思います。
父 谷口 正浩は、祖父が学んだ畳づくりの伝統を引継ぎながら、畳文化を担う企業としての基盤を築いてくれました。そして三代目の私がいつも聴かされることは、祖父や父が仕事でお世話になったお客様やお得意様、地域の皆様など、畳という素晴らしい商品が取り持つご縁であり、会話であり、物語でした。
創立70周年を迎える現在、私たちの暮らしも多様化が進み、生活文化としてのタタミのニーズも細分化しています。私たちは伝統的な畳だけでなく、さまざまなデザインと機能を備えた新しいタタミの需要にもお応えしています。
地球規模で日本文化が見直されている今こそ、畳文化の伝統を踏まえた多様な進化が求められていると痛感しています。これまでささえて頂いた皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
今後共一層のご支援、ご鞭撻の程お願い申し上げます。
平成29年8月吉日
山陽畳工業株式会社
代表取締役社長 谷口 拓也